こんにちは、理学療法士のキム兄です。
私は理学療法士という仕事をしている傍ら、子どものスポーツに関しても指導を行っています。
少年野球をしているこどもの中学受験を考え始めたときに親が気になるのが「スポーツ推薦で進学できないの?」ということ。
正直申し上げて、スポーツ少年団や外部のスポーツクラブに入っている場合、中学でもスポーツ推薦として進学できます。
今回は、中学にスポーツ推薦で進学するための方法と、メリット・デメリットをお伝えします。
中学受験でスポーツ推薦する方法
中学受験でスポーツ推薦をするには、自己推薦が最も一般的かつ確実な方法です。
他にスカウトなどの方法もあるのですが、誰もがスカウトの目に止まるわけではありません。
自己推薦すれば、スポーツ推薦の入試枠がある中学であれば自分で応募できます。
もちろん、受験はあります。
スポーツ推薦に求められるのは「文武両道」です。
学業もできて、かつスポーツもできるこどもがスポーツ推薦枠として適しています。
自己推薦したからといって、受験勉強をしなくても大丈夫・テストの点が悪くても大丈夫というわけではないんですよね。
とはいえ自己推薦は多少、受験で有利に働くようです。
推薦書と自己推薦書の違い
「推薦書」は小学校の校長先生が、「その中学への入学が適していると認める」と、推薦する書類の事。
つまり、学校側があなたのこどもを推薦するものです。
「自己推薦書」は、自分で自分の良い所をアピールし、その学校で学びたいこと、やりたいスポーツへの意欲を文章として書き出し、まとめた書類です。
ただし、推薦入試で受験をする=第一志望であると捉えられるため、合格した場合には入学が必須条件になります。
そのため、推薦入試は一般入試より有利になると言われています。
スポーツ推薦はあくまで一般入試の延長になるので、学費の免除等はありません。
学費の免除等があるのはスポーツ特待生です。
スポーツ特待生は野球で上位の成績を上げた生徒が野球部に入り、活躍することを前提条件とし、学費や入学金の全部、一部を免除する制度のこと。
中学生での特待生はスポーツ少年団でも、かなりの成績を残さないと難しいと思います。
スポーツ推薦を行っている中学校
スポーツ推薦で中学受験をするなら、学校選びを慎重にしなければいけません。
スポーツ推薦はどこの中学も扱っている訳ではないので、希望の学校があるか検索したり、学校の先生に相談してみることをおすすめします。
中学受験でスポーツ推薦を受けるメリット
スポーツ環境が良い
スポーツ推薦入試を行っている中学校は、一般的な公立中学にくらべて設備や指導環境が充実しています。
そのため、一般的な中学生よりも、よりスポーツに打ち込める環境が整えられているんです。
広いグラウンドはもちろん、機材やトレーニングマシン、コーチに至るまで高い水準で用意されています。
もちろん、土日も使い放題。
公立中学のように、授業の後に2時間ほど部活をやるのとは雲泥の差ほどの密度のある練習ができるので、こどももグッと技術面や精神面が鍛えられます。
特に指導者の質の差が全然違います。
公立高校は基本的に教員が顧問を務めますが、スポーツ推薦を行う学校だと外部に委託するケースが多いんです。
そのコーチは教員免許こそ持っていませんが、指導者講習を受けているのでより質の高い指導を受けることができるんです。
高校へのスポーツ推薦・特待生枠での進学も期待できる
中学にスポーツ推薦で入学すると、そのまま高校もスポーツ推薦または特待生として受験できる可能性が高くなります。
高校は中学に比べ、スポーツ推薦を取り入れている学校が多いので、より受験に有利になります。
スポーツ推薦で入った学生は、基本的には3年間、同じスポーツのクラブに加入し活躍します。
その為、特待生での進学が期待できるんです。
場合によっては、学校からの推薦も貰えます。
特待生として高校に迎え入れられれば、授業料や学費が免除になるので経済的にもラクになります。
スポーツ特待生の学生はある程度の地位を確約されるので、1年生からレギュラーになれることもすくなくありません。
もちろん、その後は大学、社会人、プロへと進んでいく可能性も大いにあります。
中学受験でスポーツ推薦を受けるデメリット
進学できる中学校が限られている
今でこそ中学受験は一般的になりましたが、まだまだ中学受験をする人は少ないのが実情です。
中学受験をする人は17%程度だそう。
だからなのか、スポーツ推薦を受けている学校もそんなに多くありません。
希望の学校がすでにある場合、スポーツ推薦枠がなければ普通に一般受験枠で受験しなければなりません。
そうなると、少年野球をやってたメリットは(受験に関して言えば)ほとんどないと言えます。
また、スポーツ推薦を受けていても、家からの通学範囲を超えていたり学費が高かったり、意外とハードルは多いです。
勉強もできないとダメ
スポーツ推薦とはいえ、一般的な学習レベルは保てていないといけません。
中学校は義務教育なので、文武両道はあたりまえ。
まぁそこまで高い水準を求める必要はないですが、赤点(平均点の半分以下)さえ取らなければ問題ないでしょう。
スポーツがいくらできても、勉強ができなければスポーツ推薦に失敗するかもしれません。
そして、入学後もその成績を維持していないと、高校受験の時に推薦を受けられなくなってしまいます。
スポーツを継続しなければならない
スポーツ推薦で入学したのだから、当然スポーツを続けないといけません。
途中で退部したり、サッカーやバスケットボールなど、推薦と違う部活に入ることは基本的にできないと考えてください。
部活をやらなかったからといって、退学になったりはしないでしょうが、居心地が悪くなるかもしれませんね。
逆に考えれば、3年間しっかりと部活を継続し、良い成績を残せば高校進学・大学進学に繋がると言えます。
勉強もしっかりとし、スポーツも全力で取り組みましょう。
12歳で進路をほぼ確定させなければならない
これが結構難題で、12歳にしてほぼ進路を決めないといけないんです。
少年野球からスポーツ推薦を受けて進学すると、将来の道を「野球系統」に絞った事になります。
もちろん、早めに1つのことに絞り込んで打ち込めば大きな成果を成し遂げるかもしれません。
ただし、これから迎える思春期に、友達や異性と遊ぶ時間が無かったり、野球一本で生活していくことに嫌気がさしてしまう可能性もあります。
また、スポーツ推薦の学校はみんな運動が上手いです。
高いレベルの中でさらに高みを目指していくのは、相当な努力と根性が必要です。
まとめ:中学受験で野球推薦として進学する方法
- 自己推薦が一般的
自己推薦すれば、スポーツ推薦の入試枠がある中学であれば自分で応募できます。
もちろん、受験はありますし、入学した後も野球だけやってればいいというわけではありません。
中学生として、けじめのある学校生活を過ごしていただきたいですね。
もちろん、みんなと同じ地域の公立中学に進学し、部活動に励むのも良いと思います。
スポーツ推薦の中学受験には勉強も必要!
先ほどもお伝えしたように、いくらスポーツ推薦で受験が有利だとしても、基礎学力が無ければ進学できません。
小学生の低学年のうちから、ある程度の基礎学力は保持しておく必要があります。
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