人それぞれ『今』にいたるまでには、きっと何かしらの「きっかけ」や「出会い」があったはず。
たとえば高校進学時には親のすすめにうながされたり、尊敬する先生に憧れて教師になる道を選んだり…。
こういった、自分にとって重要な「きっかけ」や「出会い」のことを、大人たちは『人生のターニングポイント』と呼んでいます。

新しくなったミラブロメディアでは、この『ターニングポイント』にフォーカスし、たくさんの人の生き方や働き方・活動について取り上げることにしました。
その目標は、なんと1万人。
ミラブロではこれを『#1万人のストーリー』と名付けました。
今回ご紹介するのは、元ミラブロメンバーのみちゃこ(@ropecom)。
誰よりも私が一番、みちゃこのストーリーを聴きたくてウズウズしている!
#1万人のストーリー File No.12 みちゃこ
ーー今はどんな仕事をしていますか?いくつかあったような・・・
3つあって、住宅会社の営業事務、学習塾マネージャー、美術館鑑賞ナビゲーターなどを兼業しています。
学習塾の教室長時代、
私のことを知らない新入生が塾生に
「どんな先生?」って聞いたら「んー…なんか、ネイルがすごい」
って答えたという当時の写真あった。
先生はネイルしない、と思われてるのかな。
でも、もっとこう、他にもあるやろ、
私の特徴! pic.twitter.com/3WEdW7jXpa— みちゃこ|鑑賞ナビゲーター (@ropecom) January 25, 2019
ーーそれらの仕事は、どんな時にやりがいを感じていますか?
- 個性を活かしてチームが上手く機能している時
- 新しい価値観を提供できた、と感じた時
などですね。
ーー美術鑑賞ナビゲーターってあまり聞きなじみのない職業ですが、具体的な仕事内容を教えてください。

美術館や学校などで、作品鑑賞の進行をしています。
美術史などの知識を教える解説ではなく、作品をよくみて、これは何なのか、どう感じるのかを鑑賞者が自分の言葉で伝え合うんです。
ナビゲーターには、出た意見をまとめたり、さらによくみて深く考えるための問いを投げかける役割があるんですよ〜。
\問いかけ次第で変わる/
今日は小学校で対話型鑑賞の授業🙌意見に対して
「どうしてそう思う?」より「どこからそう思う?」って聞くと
根拠を話しやすい☺️「寝てる人は病気だと思う」
「どこからそう思う?」
「髪の毛がボサボサで汗かいてそう」根拠にする視点もたくさん出てきて面白い💫 pic.twitter.com/4wqLzbsIdC
— みちゃこ|鑑賞ナビゲーター (@ropecom) January 25, 2019
ーー今に至るまでにはどんな仕事をしていたのでしょう?
こんな感じです!
大学→アートスクール→学習塾講師・美術館鑑賞ナビゲーター→教室長→多教室展開 統括マネージャー→学習塾マネージャー、住宅会社の営業事務、アパレル販売員のパラレルキャリアに→今
母のひと言で「自分軸」が確認できた
ーー今の活動にたどり着くまでには、どんな「ターニングポイント」がありましたか?
【大阪のgrafとの出会い】
大学生の時に出会ったgrafさんは、家具職人、デザイナー、アーティスト、シェフが1つのチームとして活動されていました。
小さなビルの中に家具の工房、ショップ、レストラン、ギャラリーがあって、各専門分野で活動しながらも、全体としてgrafの暮らしを提案するスタイルがとても魅力的でした。
参考リンク:graf
【対話型鑑賞との出会い】
アートスクール時代、京都造形芸術大の鑑賞会に参加して出会いました。
「美術作品は知識がないと分からない」という固定概念をくつがえして、「今目の前にあるものを自分はどう見ているのか」「他者はどう見ているのか」を言語化して積み重ねることで、鑑賞前には想像もしていなかった世界の見え方と出会うのが鑑賞体験だと知りました。
【就職を迷ったときの母の言葉】
大手企業の事務と小さな学習塾の講師、どちらも内定が出ていてとても迷っていたとき。
「大きな会社は安心だなあとお母さんは思うけど、あなたはそんな子ではないでしょう。誰にでもできる仕事じゃなくて、自分に責任があって自分で決めてやれることを、小さい頃から選ぶ子だった。」
と母から言われ、自分の軸が確認できました。
ーー今の仕事や活動をするにあたって努力したことや、身につけたスキルはありますか?
まだ知識も経験も浅い時は、とにかく行動することが大事だと思います。
「よくできるね」と言われるよりも、まずは「どこにでもいるね」を目指しました。
たとえば大阪・神戸の学生時代には、関西で行われるアートイベントにはどこにでも行って手伝わせてもらっていました。国立国際美術館でボランティアスタッフやgrafのイベント、展覧会の手伝いなどもしましたね。
自分の『好き』を分解して誰かの『得意』と結びつける
ーー今の活動は、子どもの頃に好きだったことと関連性がありますか?
あります!小学、中学生の頃、絵を描くことが好きだったんです。
でも、何度描いても自分の頭の中にある以上の表現ができなかった。そんなとき、クラスメイトにとても絵が上手でいつでもどこでも描いている子を見つけたんです。

その時「この子の力をもっと外に出すにはどうしたらいいのだろう」と考えて、体育祭の立て看板のメインの絵描きをお願いしました。私は、どんな構図にしたいか、先生とのやり取りや完成までのスケジューリング、必要なものの手配などを中心に行ったんです。
その頃から、ひとつの専門技術を極めるのではなく「いろいろな可能性をうまく社会に機能させる」方法を考えて実行することが好きだと気付きました。
ーー趣味はありますか?
たくさんあります!
・美術鑑賞
・読書
・宇宙開発ニュースチェック
・ヨガ
・ジャニーズ(V6)ファン
ーー今後、これらの趣味を仕事にしたいと思いますか?
アートと科学を軸にした教育を仕事にしたいと思っています。
ーー今後やりたいことや目標があれば教えてください
『すべての人が好きで得意なことで生きていく、社会の仕組みをつくる』ことです!
それと直近の目標でいうと、
- 学習塾の収益(利益)を上げる
- 全国で対話型鑑賞会を実施
- 愛媛県でJAXA宇宙の学校主催
などですね。
ーー読者(悩める中高生)へのメッセージをお願いします!
今の自分がわくわくすることを大切にしてください。
どんなに些細なことでも、そのわくわくこそが自分の軸になります。「こうしなければならない」という考えを「ほんとにそうなの?」と疑って、自分の答えと呼べるものを探し続けることが大切です。「正解」は誰かがにぎっていたり、どこかにあるのではなく、自分の中で作り上げては更新していくものだと思います。
前向きに自分の人生を選んでいく仲間として、みなさんを応援しています!
編集後記
じつはこの#1万人のストーリー、たくさんの人のターニングポイントに触れるという目的のほかに、大人や子どもといった年齢を問わず『知らない仕事を発見する』といった第2の目的もあるんです。
今回のみちゃこがやっている美術鑑賞ナビゲーターというのは、まさに私にとって『知らない仕事』でした。
また、これからの時代、自分の言葉で表現する力がますます問われるようになってくるはずです。
アートに限らず「見たまま」「感じたまま」を堂々と表現して、自分だけではない周囲の考えも柔軟に受け入れられるような授業が増えたらいいなぁと思っている、今日このごろです。
筆者:まる◎
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