人それぞれ『今』にいたるまでには、きっと何かしらの「きっかけ」や「出会い」があったはず。
たとえば高校進学時には親のすすめにうながされたり、尊敬する先生に憧れて教師になる道を選んだり…。
こういった、自分にとって重要な「きっかけ」や「出会い」のことを、大人たちは『人生のターニングポイント』と呼んでいます。

新しくなったミラブロメディアでは、この『ターニングポイント』にフォーカスし、たくさんの人の生き方や働き方・活動について取り上げることにしました。
その目標は、なんと1万人。
ミラブロではこれを『#1万人のストーリー』と名付けました。
今回の『#1万人のストーリー』はフリーのライターとして活躍するクリス(@qris_ )さん。
もともと小学校の先生だったクリスさんでしたがたくさんの経験やターニングポイントがあり、現在はフリーのライターとしてご活躍されています!
安定しているといわれる教員、いわゆる【公務員】から、どういう経緯で今に至ったのかをうかがいたいと思います。
#1万人のストーリー File No.09 クリス
ーー今はどんなお仕事をしていますか?
フリーライターとしての活動が中心です。
ーー具体的なお仕事内容を教えてください。
WEBメディアに記事を寄稿したりブログを運営したり、構成を考えて文章をつくる仕事をしています。
ーーそのお仕事はどんな時にやりがいを感じますか?
一番は、読者からのリアクションがもらえた時です。
ほかに、取材をした方から「自分のことが整理できてよかった」といった声をいただけた時に、書いてよかったと思います。
ーー過去にはどんなお仕事をされていましたか?
小学校の先生から食品会社の事務に転職しました。事務の時代にお給料がすこし物足りなくて…ライターの副業をはじめたら意外と面白くて、ライティングの仕事をさがし始めたんです。
その後WEBメディアの運営担当となったんですが、どうしても書いていることが人の役に立っているとは思えなくなったのでWEBマーケティングの会社に転職しました。
- WEBメディア:記事やニュースを配信するサイトやブログ
- WEBマーケティング:広告関連、市場調査、商品企画、消費者テスト、集客、販売促進、顧客との関係構築など
でも結局は転職した会社も、前の会社と同じような記事しか書いてないことに気がつつき…。これならもう自分で仕事を選んだほうがいい!と無計画にフリーランスの道へ突入しました。
無計画に入った道でしたが、なんとかフリーランスという働き方に少しずつ慣れてきたころで前職の会社を見つけて。
面白そうだなと思って入社する機会までもらったんですが、会社の雰囲気にどうしても合わなくて実質2ヶ月で辞めて再びフリーランスの道に戻ってきました。
働く価値を見直し、ライターという仕事に巡り合う
ーー今の活動にたどり着くまでに「ターニングポイント」となった「出来事」や「出会い」について教えてください
1つは「適応障害」にかかったことです。
病気になったことで、自分の中にある「働く価値観」を見直すきっかけになりました。
最初は安定した仕事(学校の先生)でまわりの人を安心させたいと思っていましたが、給料や待遇はよくても体調をくずす仕事が安定とは言えないなと感じるようになりました。
そしてライターを仕事として認識したきっかけは、ハローワークで面接や履歴書を指導してくださった方のアドバイスでした。
相談に行ったとき、「最近こっそりライティングの副業してるんですよね」とその人にもらしたら
「なんでそのことを今まで言わなかったの?」
「それはあなたの武器になるわよ」
と言われて。
そのことがきっかけとなり、転職活動の幅がぐっと広がりましたね。
ーー今の仕事や活動をするにあたって努力したことや、身につけたスキルはありますか?
本やWEBで色々な人の文章に触れたり、『sentence』というオンラインコミュニティに入会して、文章力をみがくようにしています。
ただ私の性格上、すごい人を見続けていると自分に自信がなくなり、仕事の意欲にも響いてきてしまうので(笑)。あまり情報を吸収しすぎないようにもしています。
母の一言から書き手へ…色々なことに挑戦しよう!

ーー今の活動は、子どもの頃に好きだったことと関連性があると思いますか?具体的なエピソードがあれば教えてください
今となってはそうかもしれない程度ですが、むかし母に自分が書いた文章をほめてもらったことがあります。
私の書いた文章を「おもしろい」「本を読まないくせに、書くのはうまい」と。
めったにほめない母だったので、うれしかったのでしょう。
それから、書くことが自分の中で根付いたのだと思います。
ーー今後やりたいことや目標があれば教えてください
いま一番やりたいことは、「現場で働く先生たちの想いを伝えるコンテンツづくり」です。
いまって教育にも多様性が求められていますよね。もちろん私もこの動きには大賛成なのですが、教育を支えている人たちだって、いまのままでいいと思っている人はいないだろうなとも思っています。
だから教育現場で働く先生たちが今の教育に対してどう思っているのかについて、語ってもらう場所を作りたいなと。
あとは、近所に住んでいた仲間と「ここらへんって結構いい店多いよね」「こう回ったら楽しいよね」という話が盛り上がったので、超地元のガイドメディアを作ろうかという話をしています。
でも無理したらまた体調をくずすので、のんびり進めていく予定です。
ーー読者(悩める中高生)へのメッセージをお願いします!
私はいつの頃からか小学校の先生になりたいと思っていました。
しかしいざ勉強をしたり、教育実習に行ったりする中で「自分には向いていない仕事かも」と思うようになったんです。
でも親に4年間の学費を払ってもらっているということ、いちど目指した道をここであきらめることへの罪悪感から、教師の道へすすむことを選びました。
いま思えば、この判断はいいことではなかったと感じます。
「私には向いていない」と感じたあの時に、じっくり自分と向き合っていれば他の道がもっと早く見えていたかもしれないのに、といまでも思います。
でもこうやって回り道をしたからライターという仕事に巡り合えましたし、自分に合った働き方もなんとなくつかめてきました。
とはいえ、いまもライターという仕事が自分の天職かといわれれば「?」です。
私はもう30歳なんですけど、いまだに自分の道が定まっていないというか、明確じゃないような気すらしているんです。
しかしこんな30歳でも、なんとか自分と愛する猫が不自由なく暮らしていくだけの生活はできています。
だからというのは少し乱暴なのかもしれませんが、いまはやりたいことがなくても大丈夫だと思います。
もちろんやりたいことがコロコロ変わっても大丈夫。
私は、やりたいことがない、やりたいことがコロコロ変わることは、それだけいろんなことに挑戦できる可能性があることだと思っています。
おもしろそう、楽しそうという自分の直感を信じ、いろんなことに触れてみてください! そうすることで自分がやりたいことが少しずつ見えてくると思いますよ!
編集後記
まだ若いクリスさんですが、様々な経験をかてに活動を進めてきています。
今の活動が本当に自分に合っているのか?というのは、本人にもわからないようです。
だからこそ、たくさんのことに触れ、経験することで『やりたいこと』『目指すもの』が見えてくるんだと思います。
筆者:キム兄
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